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【リスト付】災害への備えはできていますか?「防災の日」は家族で防災について考えよう!

2011年3月11日に発生した東日本大震災から早12年。毎年メディアで防災に向けたニュースが流れる時期でもあります。そして、年々、各地で発生している地震や大雨などによる災害をニュースで目にする機会が増えてきていることと思います。最近では線状降水帯による水害も多く発生しており、自然災害が身近なものに感じられる方も多いでしょう。でも自分達は大丈夫、なんて思っていませんか?災害はいつ襲いかかってくるかわかりません。防災の日(9月1日)と併せて、半年に一度、自宅の防災対策のチェックに目を向けてみませんか?自分の命だけでなく、家族の命を守るためにも事前の防災対策はとても大切です。今回は、家族構成に合わせて、どんなものを備えておくと良いのか紹介していきます。

取り組んで欲しい家庭での備え

突然の災害に備えて、家庭でできる備えをすることはとても大切です。備えすぎるということはありません。常日頃から、家庭で災害に対して備えておくようにしましょう。加えて、家庭内での知識や意識の共有も行っておくことをおすすめします。

家具の置き方

阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、多くの方が倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大ケガをしたりしました。大地震が発生したときには「腰より上の高さのある家具は必ず倒れるもの」と考えて、家具には転倒防止対策を行い、家具の配置を工夫しておくと良いでしょう。
では具体的にどのようなポイントに気を配ればいいのかチェックしていきましょう。

  1. 家具が転倒しないよう、家具は壁に固定する
  2. 寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かない。置く場合は、できる限り背の低い家具で、配置を工夫する
  3. 家具が倒れたときに出入り口をふさいだりしないよう、家具の向きや配置を考える

以上の点を考慮しておくのが良いでしょう。また、手の届くところに懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを備えておくとより安心です。

安否の確認方法

別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、家庭で話し合っておきましょう。災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もあります。その際には以下のサービスがあります。利用方法やお住まいの地域のNTTを確認して、いざというときに活用できるようにしておけると安心です。

災害用伝言ダイヤル
災害発生時に提供される「声の伝言板」。局番なしの「171」に電話をかけると音声ガイダンスに従って安否などの伝言を1伝言あたり30秒以内で音声録音できます。固定電話・携帯電話・公衆電話から利用でき、伝言を再生することで安否を確認できます。安否確認をしたい人の電話番号(例えば自宅)を家庭内で決めておきましょう。(注1)

★☆★(ためしてみよう)★☆★

毎月1日と15日の終日や、防災週間である8月30日朝9時~9月5日夕方17時までなどの特定の期間には、災害用伝言ダイヤルの体験利用が可能です。家庭だけでなく親族が集まる期間に防災について話し合い、利用方法を事前に覚えておくために、ぜひ活用してみてください。(注2)

★☆★(体験利用できる期間)★☆★

  • 毎月1日、15日 0時~24時
  • 正月三が日 1月1日0時~1月3日24時
  • 防災週間 8月30日9時~9月5日17時
  • 防災とボランティア週間 1月15日9時~1月21日17時

災害用伝言板
携帯電話会社が提供するサービスで、自分の安否について文字情報によって登録することができます。各会社によって若干使い方が違いますので、あらかじめ使用方法を確認しておきましょう。より詳しくは、総務省のHPをチェックしてみてください。(注3)

SNS
TwitterやLINEなどのアプリは、インターネットサービスがあれば使用可能です。メールなどが混雑で送信しにくいときは、SNSのメッセージなどを使って連絡を取るといいでしょう。LINEのように災害時のサービスを提供しているSNSもあります。(注4)

避難場所・避難経路

災害が起きたときにあわてずに避難するためにも、お住まいの自治体のHPや国土交通省ハザードマップポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを事前に入手し、地域の避難場所や避難経路を確認し、家庭で共有しておきましょう。
家庭内で避難場所や避難経路を共有することは、お互いの安否確認のために重要なことです。「地震がきたら○○で会うようにしよう」「避難経路は、○○の道を通ろう」などと具体的に決めておくことで、いざというとき慌てずに対応できるはずです。
また豪雨・津波・火山噴火など災害の種類によって、安全な避難場所が異なります。それぞれの災害をイメージしてどのように行動すれば安全に行動できるか、家庭内で話し合い、考えておくようにしましょう。(注5) 

家庭で備えて欲しいものとは

電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から家庭で飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておくようにしましょう。防災のために特別なものを用意するのではなく、なるべく普段の生活の中で利用されている食品などを備えるようにするのが良いでしょう。

「ローリングストック」という備蓄の考え方

食料・飲料・生活必需品などの備蓄が必要となります。大規模災害時には、1週間分の備蓄が必要になると言われています。最低でも備蓄は3日分×家族人数分用意しておくのが望ましいでしょう。
最近では「ローリングストック」という備蓄の考え方があり、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法も推奨されています。
家族構成や住居環境により、備蓄の量や種類は異なります。世帯別にどういったものを備蓄すれば良いのか見ていきましょう。例えば東京都防災HPでは、家族構成を入力すると具体的にどういった備蓄が必要か出てきます(注6)。
各自治体などでも参考になる備蓄リストを見つけることができるので、事前に確認し、備えておくようにしましょう。

大人2人世帯で準備しておきたい備蓄品

  • 飲料水3日分:18ℓ
  • 非常食3日分の食料:ご飯(アルファ米など)、ビスケット、乾パンなど
  • 生活用品3日分:トイレットペーパー、ティッシュペーパー、アルコールスプレー、歯磨き用品、カセットコンロ、ガスボンベ、マスク、電子機器充電器など

上記に挙げたのが、最低限度の備蓄品です。それ以外にも携帯ラジオや簡易トイレなども備蓄しておくと便利です。家庭の状況によって必要なものは異なります、各々の家庭に応じた備えをしましょう。

子供がいる世帯で準備しておきたい備蓄品

子供がいる家庭、特に乳幼児がいる家庭は、さらに備蓄が必要となります。

  • 紙オムツ・おしり拭き3日分 / ビニール袋
  • 離乳食(アレルギー対応)3日分 / 液体ミルク・粉ミルクスティックタイプ3日分 / 使い捨て哺乳瓶
  • お菓子(米粉せんべいやぼうろなどの小分けで日持ちするもの)
  • 授乳ケープ(避難所での生活が想定される場合には特に重宝します)
  • 使い捨てカイロ / 発熱時冷却シート
  • シリコンスプーン(口に運ぶだけでなく、食品を食べやすくつぶす時にも使えます)
  • 母子手帳 / 保険証
  • 抱っこ紐(ベビーカーは災害時に使えないことが多いです)

災害時には、オムツやミルクのような衛生用品は手に入りにくくなります。3日分よりも多めに備蓄しておくのが望ましいでしょう。またアレルギー対応などの配慮は災害時ないものと考え、アレルギー対応している非常食を準備しておきましょう。

高齢者がいる世帯で準備しておきたい備蓄品

ご高齢の方も、加えての備蓄が必要になります。

  • 常備薬・処方箋薬1週間分、お薬手帳
  • おかゆ3日分
  • 補聴器用電気・入れ歯洗浄剤など

災害時には、医療機関や薬局の電源が断たれてしまい薬歴のデータが見られなくなることがあるため、薬そのものだけでなく、お薬手帳も持っておけるとより安心です。また、病院の受診時にかかりつけ医に診てもらうことができない可能性も想定しておきましょう。(注7)
さらに、衛生用品が手に入りにくくなるため、補聴器や入れ歯などを使用している場合はそれにあった備蓄が必要です。高齢者は体内の水分量が少ないので、容易に脱水状態に陥る危険性もあります。柔らかくて食べやすいレトルト食品や、濃厚流動食、とろみ剤なども用意しておくのが良いでしょう。

こんなものもあると安心

女性はスニーカーを持っていないという方もいらっしゃるかもしれませんが、災害のときは足元が悪いので1足準備しておくと良いでしょう。また基礎化粧品など身だしなみを整えるものも持っていることで、精神の安定などに繋がります。
水は貴重になるため、クレンジングシートなどの水なしで身体や顔を拭けるものが重宝されます。避難が長期化する場合は、簡易テントなどがあると良いでしょう。
例えば、静かな状況でないと眠れない人は、体育館のような避難所で集団で寝泊まりする場合、耳栓があると眠りやすくなるのではないでしょうか。このように、用意しておくと安心なものは人によって異なります。
災害が起きたときの移動時、避難場所やそこでの過ごし方をイメージすることで、自分が必要と考えるものが明確になります。

備えておきたい物、簡単チェックリスト

【家に常備しておきたい物】

  1. 飲料水(1日3ℓが目安です。最低でも3日分)
  2. 飲食品(ご飯、インスタントラーメン、缶詰類、レトルト食品、菓子類、バランス栄養食品 乳児がいるご家庭は、液体粉ミルク、離乳食)
  3. 衛生用品(ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、救急箱、マスク、生理用品、除菌スプレー、歯磨きシート、携帯用トイレ、持病の薬 乳児がいるご家庭は、紙おむつ、お尻ふき、使い捨て哺乳瓶
  4. 生活用品(給水用ポリタンク、カセットコンロ、マッチ、ろうそく、ラジオ、乾電池、懐中電灯、電子機器の充電器、眼鏡、コンタクトレンズ、軍手、筆記用具、ゴミ袋、ロープ、紙コップ、紙皿、割り箸)

ライターは便利ですが、オイルが揮発してなくなってしまうことがあるため、保管には注意が必要です。

【非常用持ち出しバッグ】

  1. 飲料水・飲食品(ペットボトル、ゼリー状の食品、バランス栄養食品など)
  2. 貴重品(現金(小銭を多めに)、免許証・保険証のコピー)
  3. 衛生用品(救急用品、マスク、常備薬、眼鏡、ウェットティッシュ、替えの下着、携帯用トイレ)
  4. 生活用品(懐中電灯、携帯ラジオ、乾電池、携帯電話の充電器、モバイルバッテリー、ヘルメット、軍手、使い捨てカイロ)

また、災害はいつ起きるか分からないため、日常的に使っている物を突発的に持ち出すことになる場合があります。停電などがあってもぱっと持ち出せるように、置き場所を決めておきましょう。

【置き場所を決めておきたい物】

  1. 携帯電話やスマホ、タブレットなど
  2. 財布(現金、キャッシュカード、クレジットカード、免許証、保険証)
  3. お薬手帳
  4. 身に着けるもの(眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器など)

まとめ

「備えなれば憂いなし」ということわざがあるように、災害時に備えて備えすぎるということはありません。特に日本は地震が多い国で、いつなんどき我が身に災害が降りかかるかわかりません。
家庭で話し合い、しっかりと災害へ備えておくようにしましょう!何から揃えたら良いのか分からないという方は、災害グッズなどが販売されているので、まずはそれを購入しておくのがおすすめです。「セゾンのふるさと納税」の防災セット特集や、永久不滅ポイント・UCポイントを使って買物ができる「ストーリーセゾン」では、防災士が選んだ防災グッズや、厳選された防災グッズなどを購入することができます。
ぜひ防災の備えとしてお役立ていただけると幸いです。